コロナ禍前、歌舞伎座だけでなく国立劇場にもよく行っていた。

だからチケットをネットで買うための登録をしたらしく、今もチケット発売のメールが送られてくる。

でもなんだか本当に気の毒に思う。

 

ほんの数日前、「貸切予定日のチケットを一般販売することになりました」旨のメールがきた。

行きたくても行く気になれない私としては、メールすら目の毒なのでさっさと消去してしまったため、今となっては詳細がわからない。

文楽だったか歌舞伎だったか。それも確か近々の公演日だったと思う。貸し切るはずの団体が、急きょキャンセルになったに違いない。

 

これだけでも大変だぁと思うのだが、さらに昨日、もっと気の毒なメールが送信されてきた。

12月文楽公演の第2部出演者が新型コロナ陽性となったため、今日の第2部は上演中止とする、という内容。

つまり「今日の今日、中止となった」ということだ。

きっと、1日のうち何回となく検温して舞台に臨むのだろう。感染拡大を防止するためには仕方ない。

だけど、チケットを購入した人への連絡、払い戻し作業etc.事務方の忙殺を考えると。

なにより感染した人の心痛、出演者の心情を考えると。

気の毒としか言いようがない。

 

今日、わが家のポストに入っていた居酒屋のチラシも切なかった。

100名とか入れる大型の店。結婚式の二次会なんかに利用されることを前提として作られた店だろうと思う。

それが今は、「1日1組」のみ。その1組がたとえ2人であっても。

その他、防止対策が綿々と記してあったが、スタッフも客もそれを厳守したらとても飲み会やパーティという雰囲気にはならない。極端に言えば、まるで「お通夜状態」。

 

日本全国、世界各国、感染者数が全然減らない。

ほんと、気が滅入る。