スマホに配信されてきたニュースの中に「コロナとインフルエンザのツインデミックは起こるか・起こらないか」をテーマにしたものがあった。

新型コロナ禍となり初めての「本格的な冬」だから、どうなるかは実際過ぎてみないとわからない、と思う。

ただ、確かにこの間のインフルエンザ感染者は激減している。

ニュースによれば、新型コロナ自体も「感染者は増えているのに致死率は下がっている」となっている。

そして「マスコミは、はかったように毎日の感染者数を発表しているが、致死率の件については触れていない」、さらに「亡くなるのは圧倒的に高齢者と基礎疾患がある人なのに」と苦言も呈している。


高齢者や基礎疾患のある人は、新型コロナでなくても危険度は高くなる。

風邪だってケガだって、歯や目の患いだって精神的なストレスだって、若者や基礎疾患のない人に比べたら、うんと危険だと思う。

新型コロナが存在しようとしまいと、一定数の人は毎年確実に亡くなるのだ。

 

その上で、ニュースの主張は「だから経済を活性化していく方向で進める方がよい」と取れるようになっていた。

 

これ、理屈はわかるんだよね。

筋が通っている、とも思う。

だけど、今となっては不安なのは、むしろ「感染するかしないか」より「感染した場合、どうなるのか」ではないだろうか。

それも「自分のからだについて」という以上に、「周囲への影響について」。

 

少なくとも私は、それがとても不安に思う。

 

例えば、「給食センターに勤める人がかかった→近隣学校の給食3日間停止」とか「看護師さんがかかった→外来停止」とか、仕事によっては周囲に大きな影響を与えてしまう。

今日も、ボクシングの京口紘人選手とチーフセコンドの感染により、ライトフライ級のタイトルマッチが中止になる旨報道されていたが、京口選手はもちろん、対戦者のタノンサック・シムシー選手や大会関係者にとって、どんなに大きな衝撃だろうか。京口選手もチーフセコンドも、徹底した感染予防をしていたに違いなく、それでもかかってしまったことを責めることはできないものの、影響は計り知れない。

 

…そういうことが不安だから、「経済を活性化していく」という主張に簡単に賛同できない。

今だって私自身、「もし、自分が感染していたら」と思うと不安になり、結局自分で「不要不急」にしてしまっている。

これ以上、かっての生活が戻ってきたら······

 

でも、温度差いろいろで、そんなこと、全く考えない人もいるんだろうな。

コスプレで渋谷に出ていく若者みたいに。