昨夜、テレビを観ていたとき、意外な音楽を耳にしてびっくりした。
観ていたのは、『変なおじさんTV』。あの志村けんさんが主役のバラエティ番組で、今から20年くらい前にフジテレビでオンエアされたもの、なんだけど。
同じ設定で行われるショートコントに、BACHの『アンナ・マグダレーナの音楽帳』の中の何曲かが使われていたのだ!
『変なおじさん』とBACH…信じられないような取り合わせだが、妙に合ってるのはどういう訳か。
そういえば、少し前に見た松本清張原作のミステリー(確か『誤差』だったと思う)も、冒頭、いきなり『マタイ受難曲』が流れてきてびっくりしたんだった。
ミステリーと言えば、『検事・霞夕子』シリーズで、鷲尾いさ子演じる夕子が于武陵『勧酒』の井伏鱒二訳を独り言でつぶやくシーンも衝撃的だった。
とっても乱暴な意見だとは思うが、昔のテレビ番組の製作スタッフは、クラシックや古典など、今よりうんと勉強してらしたのではないだろうか。
凡凡人からすれば、BACHと『変なおじさん』は絶対に結びつかないが、こういうふうに使用するセンスと勇気はすごい、と思う。
BACHを聴きながら『変なおじさん』…ワロタ。でも感動した。