朝刊に、『必ずもらえるチャレンジキャンペーン』と大書きした折り込みチラシが入っていた。

新聞社の系列会社がやっているキャンペーンで、応募資格は新聞の購読者、もしくは新規購読契約をし、今後3カ月以上購読する者、となっている。

 

で、何にチャレンジするか、というと、キャンペーン期間中の1日を選び、「コラムを書き写す」。

そして、わからない言葉などを辞書やネットで調べて書く。さらには感想などを書く。

つまり「手で書く」というチャレンジなのである。

その結果、参加者全員、エコバックがもらえる。運がよければ、野球選手が着用している球団ロゴ入りのマスクが当たる。

 

…プレゼントに惹かれたのは言うまでもないが、それより「書写」という行為を「やってみたい」という気になった。

 

コラムの字数は563文字。原稿用紙ならたった1枚半程度。ところが、これ、意外と骨が折れるのだ。

最近、文章を手で書くということを全然していない。

「ここははねるのか、止めるのか」とか「横棒は2本だったか1本だったか」とか「突き出るのか突き出ないのか」とか、文字があやふやになってしまっている。

もちろん、漢字の書き順なんて、おそらくめちゃめちゃに違いない。

 

わからない言葉はネットで調べれば簡単…だが、それを手書きで枠内に収めるのが難しい。

 

思わず熱中してしまった。

でもなんだか、すごくおもしろかった。でき上ったB4の応募用紙をながめると、文字は丁寧に書くと、とても美しいものだということがわかる。

こんな非効率な行為に要した時間、でもとても充実していた。

 

それにしても、毎回、主張をほぼ563文字にまとめるコラムを書く記者さん、これもすごいな。