昨日、演奏会前の特別練習ということで一日外出。
練習会場はわが市の「中心地」にある公共施設だったのだが、その施設の周囲一帯、トランジットモールとかなんとかで、車の通行が大幅に制限されていた。
イベントも盛り沢山行われており、とにかく人・人・人。
老若男女、入り乱れていた。
…のはいいのだが…
夕方、音楽トモたちと夕食休憩で外に出たのだが、そのとき、まだたくさん人が歩いている中、異様な光景を見たのである。
建築中のため、外壁をおおってあるその前に、一台のベビーカーが放置されている。
父親と思われる人が、スマホ片手に地面にはいつくばり写真を撮ろうとしているのだが、ベビーカーにのっている子どもが思ったようなポーズを取らないらしく、パパが何度も手を出して姿勢を正していた。
それでも赤い帽子の幼児、片時もじっとしておらず、うごうご動く。
その動き方を見て、イヤな予感がした。
どうやら、子どもを布袋に入れ、頭だけ出して帽子をかぶせているようなのだ。
ゾッとした。その写真、撮ってどうするのだ。きっと…
何に使うか、という以前に、使うために「袋に入れる」という行為が私には考えられない。
許し難い。ものすごくハラが立った。
思わず足を止めて凝視してしまった。
きっと『耳なし芳一』か『ブラインドスポット』なみに、私は顔中「不快です」と書きまくっていたのではないだろうか。
その視線に気づいたか気づかないか、父親らしき人は、ベビーカーの日よけ幌を開けた。
袋に入っていたのは子どもではなく、犬だった。
微妙にほっとしたが、それでもやっぱり怒りは収まらなかった。