昨日行われた、天皇陛下即位の礼のため来日した世界各国の皆様を歓迎する安倍首相主催の晩さん会。「狂言」と「歌舞伎」と「文楽」が、同時に同じ演目『三番叟』を演じたワンシーンをテレビで見た。
 
『三番叟』は歌舞伎で観たことがある。とってもおめでたい演目だったはず。
その上、狂言は野村萬斎さんが、歌舞伎は市川海老蔵さんが、文楽は吉田玉男さんが登場するという超豪華な顔ぶれ。
 
だがしかし…
 
舞台上、一同に揃うと正直「変な感じ」。
いったいどこに注目したらいいのか。特に文楽など、人形の一挙一動は非常に微妙で、海老蔵さんを見ていたら絶対目に入らない。
狂言見て歌舞伎見て文楽見て、狂言見て文楽見て歌舞伎見て…と、目をあちこち動かしている間に、終わってしまった。
 
これ、日本の伝統芸能を一度に楽しんでもらおうという狙いだったのだろうが、完全に企画倒れだと思った。(もしかしたら、このそろい踏みの前に、それぞれ個別に演じた時間があったのかもしれないが。ニュースでちらと見ただけなのでよくわからない)
 
それに…
世界各国の元首や王族の集まりなのに、スマホで写真を撮っている方々散見。
そういう時代なんだろうけど、何だが安っぽくでつまんなく見えてしまった私は頭がかたいのだろうか。
 
…ちなみに狂言も歌舞伎も文楽も、上演中の録音・録画・写真撮影はできません。