職場に新聞屋のおじさんが集金に来た。
この方、いつも何かしら愚痴を言う。
「こう暑くっっちゃ、たまらんわ」とか「まだこんなに集金に行かにゃならん」とか。
今日はなぜか、ひどく息が上がっていた。 そして愚痴ったのは、
 
「本当にここの階段はキツいわ」
 
そうこうするうち、某政党の方2名、党の主張をまとめた書類を持っていらした。
2人とも、ものすごく息があがっている。
言葉が聞き取れないほどハアハアしている。
ぜひ読んでほしい、客様に周知してほしい、賛同してほしい …という思いはなんとか聞き取ったが、それよりなにより、あまりに息が苦しそうで、聞いてる私はハラハラした。
こうなると、説得力も何もない。それ以前にこのテのご要望には決して応じられないので、いくら説得されても無駄なのだが。
だから、しんどそうな様子を見つつ、なんとも気の毒だった。
思わず「階段、気をつけておりてくださいね」などと言ってしまった。
 
うちの事務所は3階にあるのだが、階段がらせん状になっているので、普通より段数が多いのかもしれない。一段一段の高さや、階段の素材も関係あるかもしれないな。
趣味で、世界の名だたる山々に登っている客様でさえ、「この階段、なんてえらいの」とおっしゃるくらいなので。
 
だ・け・ど、私はへっちゃら。
これで息が切れるなんて、今のところあり得ん。
スイミングやらステップ台体操やらで鍛えてるからに違いない。
特に最近、運動しないと禁断症状が出るようになった。
それがいいのか、悪いのか。
いい気になってやっていて、ケガしたりしなきゃいいけど。