文学講座のテキストで、全文、あるいは一部分紹介されたこれらの作品、
『海に生くる人々』『セメント樽の中の手紙』『淫売婦』葉山嘉樹
『キャラメル工場から』佐多稲子
『蟹工船』小林多喜二
いわゆるプロレタリア文学といわれるもの。
子どもから老人まで男女問わず、貧しい者は虐げられ、「労働」という「拷問」で痛めつけられる。まさに生きるか死ぬかのギリギリのところまで追いつめられるさまが描かれ、全くたまらない。
その理不尽さに声を上げようものなら、即、虐殺。
こういった作品を書くことも、それを手に取ることも命がけだった。
生きるために働くのか。死ぬために働くのか。
読むだけで打ちのめされてしまう。
打ちのめされる資格すらないほど、私など、ぬるま湯の中でのうのうと生きている。
だが一方で、「昔はこんなだったんだ… 今は恵まれてるよね」と安易に言うこともできない。
何年か前に読んだ『裏のハローワーク』(草下シンヤ著)。
大麻栽培、治験、夜逃げ屋etc. 確か「マグロ漁船の船員」もあった。
こういう「死ぬかもしれないギリギリの仕事」で収入を得て生きている人がいるということを、初めて知って愕然とした。
今だって働くことに関する問題はヤマとある。
表だった「搾取」はしていないように見えても、人を消耗品扱い、コマ扱いしている経営者。あるいは「そういう扱いをしていることに気づいていない経営者」もいて、さらにタチが悪い。
それでも、やっぱりお金を稼がなければ生きていけない。
身も心も蝕まれない仕事なんて、あるのだろうか…ますます疑心暗鬼になる。
『海に生くる人々』『セメント樽の中の手紙』『淫売婦』葉山嘉樹
『キャラメル工場から』佐多稲子
『蟹工船』小林多喜二
いわゆるプロレタリア文学といわれるもの。
子どもから老人まで男女問わず、貧しい者は虐げられ、「労働」という「拷問」で痛めつけられる。まさに生きるか死ぬかのギリギリのところまで追いつめられるさまが描かれ、全くたまらない。
その理不尽さに声を上げようものなら、即、虐殺。
こういった作品を書くことも、それを手に取ることも命がけだった。
生きるために働くのか。死ぬために働くのか。
読むだけで打ちのめされてしまう。
打ちのめされる資格すらないほど、私など、ぬるま湯の中でのうのうと生きている。
だが一方で、「昔はこんなだったんだ… 今は恵まれてるよね」と安易に言うこともできない。
何年か前に読んだ『裏のハローワーク』(草下シンヤ著)。
大麻栽培、治験、夜逃げ屋etc. 確か「マグロ漁船の船員」もあった。
こういう「死ぬかもしれないギリギリの仕事」で収入を得て生きている人がいるということを、初めて知って愕然とした。
今だって働くことに関する問題はヤマとある。
表だった「搾取」はしていないように見えても、人を消耗品扱い、コマ扱いしている経営者。あるいは「そういう扱いをしていることに気づいていない経営者」もいて、さらにタチが悪い。
それでも、やっぱりお金を稼がなければ生きていけない。
身も心も蝕まれない仕事なんて、あるのだろうか…ますます疑心暗鬼になる。