満員の地下鉄車内で、偶然向かい合った若い女の子にゾッとした。
まずはこんな形を想像してほしい。
●――――●
これが2本、右耳の上部・軟骨部分を「平行に貫通」していたのだ。
この円柱状の「棒」部がまた、かなり太い。
マッチ棒くらいはある。
私より若干脊が低い彼女の耳は、私のちょうど目の前にあった。
見たくなくても見ざるを得ない。
これを通すとき、どんなに痛かっただろう。
この平行棒、セーター脱ぐときなんかに引っかかったら、耳が裂けてしまわないだろうか。
ドライヤーで髪を乾かすとき、この平行棒は、すぐ激熱になるのではないだろうか。
…そんな様々な痛みが次々脳裏に浮かび、背中に汗が流れた。
そのうち、吐き気までしてきた。
痛みより自分の信じる美を重んじる。
あるいは痛みで自分の存在を確認する。
何をしようと勝手。
だけど…
だけど…
今も彼女の耳が頭に浮かんで離れない。
痛みの想像もやめられず、ゾッとする。
まずはこんな形を想像してほしい。
●――――●
これが2本、右耳の上部・軟骨部分を「平行に貫通」していたのだ。
この円柱状の「棒」部がまた、かなり太い。
マッチ棒くらいはある。
私より若干脊が低い彼女の耳は、私のちょうど目の前にあった。
見たくなくても見ざるを得ない。
これを通すとき、どんなに痛かっただろう。
この平行棒、セーター脱ぐときなんかに引っかかったら、耳が裂けてしまわないだろうか。
ドライヤーで髪を乾かすとき、この平行棒は、すぐ激熱になるのではないだろうか。
…そんな様々な痛みが次々脳裏に浮かび、背中に汗が流れた。
そのうち、吐き気までしてきた。
痛みより自分の信じる美を重んじる。
あるいは痛みで自分の存在を確認する。
何をしようと勝手。
だけど…
だけど…
今も彼女の耳が頭に浮かんで離れない。
痛みの想像もやめられず、ゾッとする。