ナミダのクッキングNo.2460

うちの職場は隣市にひとつ、事務所を借りていたのだが、建物の老朽化に伴い、退去することになった。
もともと常駐はしておらず、会議などで必要なときだけ使っていたため、なくなってもそれほど困らないのである。

困るのは…
何十年もの間、借り続けていたためたまった「わけのわからない荷物」の除去。
事務所、といったがかなり広い。つまり、「わけのわからない荷物」もめっぽう多い。

面倒なので「まるごと廃棄処分」という安易な意見も出たが、それはあまりに乱暴。よって今日は、スタッフ全員で「残すもの探し」に現地集合した。

実は私、その事務所に行くの、久しぶり。考えてみれば、５年以上、行ってない気がする。
そうしたら、あろうことか「道に迷った」のデアル。
たしかここで右折。いや、こんな細い道じゃなかった。あれ？もっと東か？　うそうそ、ここに接骨院があったはず…etc.、ウロウロし続け、ナビを頼るという情けない体たらく。そのナビ殿も大変意地悪く、「ここは目的地周辺です」を連呼するばかり。
すごくあせった。

ホウホウの体で事務所到着後、「わけのわからない荷物」を右から左へ動かしているうち、懐かしい写真や書類やグッズが出てくるわ出てくるわ。
引っ越しに伴う、よくあるパターンなんだけど。
よくも悪くも私はこの職場で生きてきて、社会人としての消費期限を終えるのだと、つくづく身にしみた。

…しっかし…
己の方向感覚は、全く信じられないほど低下していた。