ナミダのクッキングNo.2452 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

スーパーの階段で大泣きしている女児に出会った。
全く「顔じゅう口」といっても決して大袈裟じゃないほど大きな口を開け、顔を真っ赤にし、両足を踏ん張って泣きわめいている。
天井が吹き抜け様になっているそこは、ものすごく声が響く。

無責任な他人・私は、その力強さに、一瞬、感動してしまった。
一体、何が気に入らなかったのだろう。それにしても、なんともパワフル。

その後、今見た女児に負けず劣らずなほど泣き叫ぶ男児に出会った。
この彼が、またまたすごい。
子どもを乗せられるようになっている買い物カート、進行方向に背を向けた状態で座ってそりくりかえり、完全に「イナバウワー」の姿勢を保ったまま、大絶叫泣きしているのである。
つまり、頭が下、アゴが上、両手で上半身全体を支えながら、カートがひっくり返ってしまいそうな勢いでの大絶叫。
5%offデーで込み合う店内、全館響き渡るような声なのだ。

カートは母が押していた。すぐ横に、弟か妹か、ベビーカーに乗せられた乳児がいて、こちらは父が押している。
この父がまた、なんとも「子どもっぽい」感じで、一見、高校生?と思ってしまうほどおぼこい(←これ、方言か?)のだ。
父も母も、ギャン泣きする幼児になすすべもなく、特に父は照れくさそうな顔をしつつ無視を決め込んでいる。

それにしても…
改めて、幼い子供の持つ力は一体どれほどのものかと考えさせられた。
私なら、まずこの「イナバウワー姿勢」ができない。その姿勢で声を張り上げるなど、ますますできっこない。
仮に正しい「歌う姿勢」で立っても、あんな声量で声は出ない。ムリムリ出したら、あっという間にノドをやられ、嗄声と化し、1ヶ月も2ヶ月も元に戻らないに決まっている。

なぜだ… 子どもの声帯は強靭なのか。そして回復力がすさまじいのか。

無責任な他人・私は、彼らのノドがうらやましくてならなかった。