夕べ、寝る前に鏡を見たら、また右目下方が「熟トマト」みたいになっているのに気がついた。
そうそう、白目に出血が起きているのである。
はじめてこうなったときはびっくりして眼科に飛んでいったが、よくあることであり、特別治療の必要もなく、出血が吸収されるのをひたすら待つしかない…と言われた。今回も、そうに違いない、とタカをくくっていたたのだが、今朝、起きたらなんだか右目が痛い。
これはマズい……!
やっぱりまた、仕事そっちのけで眼科に急行した。
その結果は… 「キズもついてないし、心配ありませんよ」ということで、一段落した。
ところでこの眼科には、大学1年の時、コンタクトレンズを使用し始めてからずっとお世話になっている。
先生こそ息子さんに変わったが、先祖代々眼科医の家系であり、いわゆる「老舗」だ。いつも混みあっていて、診てもらうのに時間がかかる。それがここ数年、とんと客足(正しくは患者足)が減ってしまった。今日など、私が着いた時には、客(患者)は誰もいなかった。
思うに、こうなった最大の理由は、おそらく「今でもめちゃめちゃアナログな診察だから」ではないだろうか。
まず、建物自体が古臭い。いまどき、スリッパ履き替え。車は奥から詰めて停めなければならず、ひっきりなしに「車の移動をお願いします」の院内放送がかかる。視力検査は、昔ながらの「片目隠して上から読む」スタイル。カルテも先生が手書きしているし、他の人の診察内容も、まともに聞こえしまったりする。
私の職場の目と鼻の先にできたばかりの眼科など、まるで「おされなカフェ」と見まごうほどの建物。きっとスタイリッシュな若いイケメン医師が、IT機器に囲まれて診察しているに違いないと想像できてしまう。
患者の顔など見ることなく。
患者の「目」以外には興味もなく。
人の力には限界があり、IT機器の方が、諸条件を加味して正確に病気を判定するのかもしれない。
もしかしたら私の「熟トマト目」も、IT機器で検査したら隠れている他の原因が見つかるのかもしれない。
でもな、なんだかな、淋しい気がする。
「シンダンノケッカ、チリョウフヨウトナリマシタ」とたどたどしく機械に言われるより、「大丈夫、心配ありませんよ」と人声で言われた方が、うんと心休まると思う。
そうそう、白目に出血が起きているのである。
はじめてこうなったときはびっくりして眼科に飛んでいったが、よくあることであり、特別治療の必要もなく、出血が吸収されるのをひたすら待つしかない…と言われた。今回も、そうに違いない、とタカをくくっていたたのだが、今朝、起きたらなんだか右目が痛い。
これはマズい……!
やっぱりまた、仕事そっちのけで眼科に急行した。
その結果は… 「キズもついてないし、心配ありませんよ」ということで、一段落した。
ところでこの眼科には、大学1年の時、コンタクトレンズを使用し始めてからずっとお世話になっている。
先生こそ息子さんに変わったが、先祖代々眼科医の家系であり、いわゆる「老舗」だ。いつも混みあっていて、診てもらうのに時間がかかる。それがここ数年、とんと客足(正しくは患者足)が減ってしまった。今日など、私が着いた時には、客(患者)は誰もいなかった。
思うに、こうなった最大の理由は、おそらく「今でもめちゃめちゃアナログな診察だから」ではないだろうか。
まず、建物自体が古臭い。いまどき、スリッパ履き替え。車は奥から詰めて停めなければならず、ひっきりなしに「車の移動をお願いします」の院内放送がかかる。視力検査は、昔ながらの「片目隠して上から読む」スタイル。カルテも先生が手書きしているし、他の人の診察内容も、まともに聞こえしまったりする。
私の職場の目と鼻の先にできたばかりの眼科など、まるで「おされなカフェ」と見まごうほどの建物。きっとスタイリッシュな若いイケメン医師が、IT機器に囲まれて診察しているに違いないと想像できてしまう。
患者の顔など見ることなく。
患者の「目」以外には興味もなく。
人の力には限界があり、IT機器の方が、諸条件を加味して正確に病気を判定するのかもしれない。
もしかしたら私の「熟トマト目」も、IT機器で検査したら隠れている他の原因が見つかるのかもしれない。
でもな、なんだかな、淋しい気がする。
「シンダンノケッカ、チリョウフヨウトナリマシタ」とたどたどしく機械に言われるより、「大丈夫、心配ありませんよ」と人声で言われた方が、うんと心休まると思う。