月一回、リースしているコピー・FAX複合機の点検におにいさんがやってくる。
いろいろ分解して掃除などしてくださるのだが、今回「新しい機能を入れときましたので、ちょっとご説明を……」などとおっしゃった。
聞けば「バックアップ機能ができた」のだそうだ。
うちにある複合機は、FAX番号そのものを登録したり、短縮番号で登録したり、あるいは一括送信するべき相手先をグループとして登録したりできるようになっている。(←今じゃこんなの、あたりまえなのだろうが)
それが機械の不具合で消えてしまったような場合、復元できる、という機能なのだそうだ。
基本的に毎週日曜日の深夜、自動的にバックアップがなされる。
「すごい便利でしょう」
とおにいさんは得意げなのだが、正直、うちはこの複合機にFAX番号を1件も登録していない。
誰が登録するのか。その操作が面倒だから、誰もやっていない。すなわちこのバックアップ機能、うちにはあんまり意味がない。
それどころかむしろ「いいように利用されているのではないか」という気がしてきた。
この複合機には、なんとか監視システムというサービスも自動的に付加されていて、たとえば紙詰まりが頻繁におきると「機械の調子が悪いようですが」と連絡がくる。
つまり、複合機の使用状況、送信先、受信先、すべて筒抜けになっているということだ。加えて、機械に登録した番号が管理されれば「うちと密な関係にある相手先」としてデータ化されることになるのではないか。
こうして本当に、いつも誰かがどこかで見ている。
それもいかにも「お客様のためのサービスです」とおためごかしで。
アメリカのテレビドラマ『CSI:サイバー』を観ていると、信じられないようなサイバー犯罪が出てきて、主役のエイヴリー・ライアンが「あなたも狙われている」とつぶやくが、まさしくその通りだと思う。
…ですので、あのぉ、うちはそのバックアップ機能とやら、いらないんですけど。
いろいろ分解して掃除などしてくださるのだが、今回「新しい機能を入れときましたので、ちょっとご説明を……」などとおっしゃった。
聞けば「バックアップ機能ができた」のだそうだ。
うちにある複合機は、FAX番号そのものを登録したり、短縮番号で登録したり、あるいは一括送信するべき相手先をグループとして登録したりできるようになっている。(←今じゃこんなの、あたりまえなのだろうが)
それが機械の不具合で消えてしまったような場合、復元できる、という機能なのだそうだ。
基本的に毎週日曜日の深夜、自動的にバックアップがなされる。
「すごい便利でしょう」
とおにいさんは得意げなのだが、正直、うちはこの複合機にFAX番号を1件も登録していない。
誰が登録するのか。その操作が面倒だから、誰もやっていない。すなわちこのバックアップ機能、うちにはあんまり意味がない。
それどころかむしろ「いいように利用されているのではないか」という気がしてきた。
この複合機には、なんとか監視システムというサービスも自動的に付加されていて、たとえば紙詰まりが頻繁におきると「機械の調子が悪いようですが」と連絡がくる。
つまり、複合機の使用状況、送信先、受信先、すべて筒抜けになっているということだ。加えて、機械に登録した番号が管理されれば「うちと密な関係にある相手先」としてデータ化されることになるのではないか。
こうして本当に、いつも誰かがどこかで見ている。
それもいかにも「お客様のためのサービスです」とおためごかしで。
アメリカのテレビドラマ『CSI:サイバー』を観ていると、信じられないようなサイバー犯罪が出てきて、主役のエイヴリー・ライアンが「あなたも狙われている」とつぶやくが、まさしくその通りだと思う。
…ですので、あのぉ、うちはそのバックアップ機能とやら、いらないんですけど。