ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンマス、フォルクハルト・シュトイデさんが日本にやってくる。
4月、特別編成の室内楽団『トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン』の芸術監督を務めるためだ。

長いこと音楽に関わってきたものの、オーケストラの演奏に興味が出てきたのは、実は昨年から。名フィルが『文豪シリーズ』と銘打った定期演奏会を開くことを知り、むしろ『文豪』の方に魅かれて定期会員になった。

この名フィルの演奏、すごく好きなのデアル。

もちろんプロだから、演奏自体すばらしいのだが、団員の皆さんのステージ上での雰囲気がなおのこと好き。演奏も、それを前提に聴くからか、さらにここちよい。
演奏が始まる前のロビーコンサート、演奏前後の団員さんの雰囲気、ロビーでのお見送りetc.…なんだかとってもアットホームなものを感じる。また次も来よう!と思ってしまう。

『トヨタ・マスター…』は、正直、眼中になかったのだが、シュトイデさんのインタビュー記事の中に、
 
○ウィーン・フィルの伝統は「楽員一人一人が世界で一番自由を満喫していること」。
○新人だったとき「ここは雇われて仕事をする場ではない」と感じた。政府のためでも企業のためでもない。自分自身がプロデュースして演奏する個人の音楽家の集まり。
○ウィーンの奏法はまるで歌手のように弾く。歌うようにまた息を吸ってまた続ける。
○表現は常に変わる。でも何が変わらないかというと、人間性みたいなものだと思う。
 
…とあって、「しまった。チケット買えばよかった」と大いに後悔した。
名フィルも、シュトイデさんの話したウィーン・フィルと同じ匂いがする。
『トヨタ・マスター…』を聴いたら、違った芳香が楽しめたに違いない。

しかし、名古屋市&豊田市公演チケット、ともに完売なのだそうだ。
残念((T_T))((T_T))
このインタビュー記事、もっと早く掲載してくれればよかったのに。