[『コトバ』に関して二題]
(1)美しい言葉遣い
今日は眼科へ。
たまたま診察室が見える位置に座っていた。
ただいまおじいちゃん診察中。診療器にあごを乗せたおじいちゃんの眼底を、先生がのぞきこんでいる。
おじいちゃん、白髪ボサボサ。頭頂部が寂しい。年相応に背中も曲がっている。「今、畑から急いで駆けつけました」という雰囲気。
しかし、診療器から顔をはずしたおじいちゃん、先生に向かって、
「まー、急にこんなことになってまったもんで、びっくりしちまって。え?なに?なんともないってか。よかった―ほっとしたわい」
…とは言わなかったのである。
「急にこうなりまして、全く驚きました。なんともないんですね。ありがとうございます。ほっとしました」
…と、なんともきれいな言葉遣いをなされたのである。
その後、先生に診断書か何か書いてもらいたい旨、「お忙しいところ恐れ入りますが、来週、薬をいただきに来ますのでそれまでにお願いできないでしょうか」と丁寧に依頼をしていた。
…ちょっと感動してしまった(*´∀`)
診察室から出てきたおじいちゃんの顔を見た。
やっぱり「畑からいらしたかな」という感じ。
ただ、まつげがまっすぐで、とっても長かった。
(2)小川彩佳アナ結婚、退社
G新聞で知った。
こう書いてあったのである。
「テレビ朝日は8日、同社の小川彩佳アナウンサー(33)が、男性との結婚を機に退社すると発表した…」
…そうか、とうとう「男性と結婚する」という表現をすることが求められるようになったのだ…と思った。
これからは、「結婚する」というニュースも相手が「男性」か「女性」か明記される。つまり、「男性と男性が結婚する」とか「女性と女性が結婚する」ことも、きっちり公にされる、ということ。
なんだか複雑な気もするな。
…と思ったのだが、他紙を見たら、「小川彩佳アナウンサーが、一般男性との結婚を機に退社すると発表した」となっていた。
…もしかしてG新聞、「一般」を落とした?
G新聞の単なるミス?
真相はワカラナイ(--;)
ますます複雑な気分になった。