だいぶん前から手帳の「10月14日」欄に『10:30~スペシャル対談』と書きこんでいた。
これ、何だろう…
頭の片隅に、「大森南朋さまと誰かの対談番組のテレビ放送」という記憶がある。
だが、民放なのか衛星放送なのか、何も記していない。
職場で若いオトコ後輩たちに聞いてみたが、「アンタの手帳の意味まで知るわけない!」と迷惑そうな顔で見られた。
そのころ、体調も悪かったりして、結局、無視してしまった。
それが昨日になって、ふとしたことで思い出したのである。

スペシャル対談とは、『ドイツとロシアは音楽で覇を競う!』なる講演会だったのだ。

講師は、名古屋外国語大学学長 亀山郁夫氏&ピアニスト 原田英代さん。
わざわざチケットを買っていたのに、すっかり忘れてしまっていた。
というより、手帳への記載の仕方が、いつもなら会場名を書くのに、今回に限って、こんな曖昧な書き方をしてたことが失念の原因。

・・・ものすごく、ものすごく、損した気分。

3,500円、パアになってしまった。
お話も聴きたかったし、3,500円あったら、そこそこのコース料理が食べられたのに…と考えると、くやしくてくやしくてたまらない。

なんとかこの腹ただしさを解消しようと(←って、自分のせいなんだけど。だから悔しさ倍増かもしれないが)、一生懸命考えた。

私は体調が悪く、スイミングに約1ヶ月、行っていない。
それでも月会費は自動的に引き落としされている。
こっちの方こそ金額も大きいし、もったいないではないか。

だが、なぜかスイミング利用料は「損した!」と思わないのである。
一方の講演会チケットは、やっぱり悔しくてたまらない…

年末調整なんかも同じ。
年末調整時に徴収されようと、返金されようと、「年間で払う税金は同じ額」なのだ。
だが、徴収された折には、めちゃめちゃ腹が立つ。

ああ、悔しい。
本当に人間の心理とは一筋縄ではいかない。