ナミダのクッキングNo.2380 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

今日、座間市のアパートで、9名の男女が殺害された事件の犯人が、NHKと接見した、なるニュースが放映されていた。
メディアとしては初めて。それがNHKだった理由を、犯人は「お金がありそうだから」と言ったのだそうだ。

海外テレビドラマ『クリミナル・マインド』に、よく「社会病質者」なる言葉が出てくる。
専門的な解釈はわからないが、このドラマを見る限り、「自分の『欲』のために、まわりをどうしようと、まわりがどうなろうと一切頓着しない人」に思われる。
この『欲』は幅が広く、たとえば子どものころ虐待されて育った人の「復讐欲求」みたいに、「根本は本人のせいじゃない」ようなものも含まれている。

この座間市の事件を初めて知ったとき、「犯人は社会病質者?」と思った。
だから犯人が、お金がありそうだからNHKを選び、お金をくれるんなら詳細を話す、と言ったことも、なんたるふざけた発言か、と思う一方で、さもありなん、とも思った。

それよりもっと気になったのは、NHKニュースで「NHKはお金を払わなかったので、詳細を聞くことはできませんでした」とわざわざ言ったこと。
それもご丁寧に「2回言った」のである。

いろいろ考えてしまった。
お金など渡したら、大変なことになる。
そもそも犯人のその申出自体、非常に怪しい。お金を払ったら、本当にしゃべるのか?
しゃべるとして、それは真実なのか?

こういう犯人のこういう要求に、まともに応対したこと自体、相手の思うツボだと思う。
どこかの民放が、お金を払いそうな気までしてくる。

『クリミナル・マインド』に出てくる「社会病質者」は、男も女もいるし、老人も子供もいる。
暗闇は、ドラマの世界だけじゃ、決してなさそうだ。