ナミダのクッキングNo.2364 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

テレビで「初めて」歌舞伎を観た。
ナマ歌舞伎はしょっちゅう観ているのに、テレビでは初めて。
それはそれで、なかなか新鮮だった。

ナマ歌舞伎のときは、ご贔屓の役者さんを筆頭に、どうしても「役者さん」中心で観る。
それに、ナマ歌舞伎のよさは、舞台全体が目に入ること。
テレビだと、舞台の一部が切り取られ、アップになる。結果、「人為的に一部分が強調される」ことになる。
…一長一短、どちらもなかなかよろしいではないか。

それはさておき、じっくりテレビで観ているうちに、今更気づいたことがある。

「音楽を奏でる人」ね、つまり、三味線とか鳴物とか長唄とか、「指揮者がいない」上に、横並びだからアイコンタクトもできない。なのにどうして、テンポがあうのだろう。
セリフの途中で鳴物が入るときなど、同じ演目でも役者によって呼吸が違うだろうに、なぜ合うのだろう。

狂ったら、完全に「間抜け」になってしまう。

考えてみたら、我々観客は、生まれながらの環境で培ったものを練習に練習を重ねて磨いた「ものすごい奇跡」を観ていることになる。

…そう考えたら、なんだか気持ちが新たになった。

本日、テレビで観たのは高麗屋三代襲名披露公演『勧進帳』。
やっぱり来月、秀山祭に行こっ!




観どころがありすぎ傾く綺羅舞台
鞠子