『アートアクアリウム展』を観に行った。
この名前、どこかで聞いたことがあるし、なんだか涼しそう…その程度の予備知識のみで行った。

金魚を使った水中アート、といったところか。
平日なのに、大変盛況。
だがしかし、正直、私的には「△」だった。
目に映る様々が忙しすぎて、ゆっくり眺め、想像する暇がない… ついていけない…そんな感じ。
工夫を凝らした水槽やLEDやプロジェクションマッピングを多用した幻想的な背景。「最新の技術」と「和」と融合させている。
壮大だし、鮮やかできれいだし、面白い着眼点だと思うし、ハッとさせられはするものの、それで終わってしまう。
私の感覚だと、「芸術」とは「あとあと余韻が残る」ものでないと物足りなく思ってしまう。
例えば絵を観た後、演奏会に行った後の気分とは、全く違う。
今度、機会があったらまた行こう!という気にはなれなかった。
今更ナンだが、私、そう言えば「金魚」って苦手。
「きれい」を通り越して、「気味悪さ」を感じてしまう。(←だったら行かなきゃいいのにね)
巨大迷路のような水槽を、大量の金魚が同じ向きにむかって泳いでいる。おそらく人工的に流れが作られているのだろうと思う。
集団の美・集団の力は圧巻なのだが、小さなでっぱりに引っかかったままおなかを上にして弱っている金魚を見つけてしまい、なんだか悲痛な思いまで加わってしまった。

光線に射されて金魚身を返す
鞠子