どう生きるか、人から干渉されるのはイヤだし、干渉するのもイヤ。
自分の価値観を大事に、好きなように生きればよい、と思うが、この生き方には、正直、絶句した。
「データの指示に従って生きる」と言うのだ。
「ライフログ」と言って、自分の日々をコンピュータに記録することで、蓄積された膨大なデータが、「次はこれをしろ」とか、「あれをする時期だ」と指示を出す。
それに従って生きれば「雑事を考える時間を減らせるため、自分がやりたいことがやれる」…52歳の男性利用者が、そう話していた。
この人のパソコンのディスプレイには、突然「足の爪を切って」などという画面が浮かび上がるのだそうだ。過去のデータから導き出された最適な足の爪の切りどき、ということだ。
アマゾンが、購入した本のデータをもとに「あなたにはこれがオススメ」と営業メールを送ってよこす。
私など、人から頼まれた分や仕事関係のものまで購入したりするので、マニュアル本から楽譜から、文学もあれば雑誌もある、と、おおよそ収拾がつきにくいはずなのだが、それでも送ってくる。
そういえば、愛用している化粧品メーカーも、店頭で化粧水を購入した際、「鞠子様は、4ヶ月に1回、ファンデーションを購入しておられますが、今日は、よろしいですか」と言われて、ゾッとしたことがある。
この顔の面積で4ヶ月に1回ということは、どの程度の厚さで塗ってんだろう…そんなことまで簡単にはじき出せるはずだ。
先出のライフログ利用者、自由な時間でマスターしたかったのは「後方宙返り」。4ヶ月かけて、見事に習得したのだそうだ。
だがしかし…
人生とは、実は「雑事だらけ」なのではないか。その雑事にこそ、発見や学びや無駄があって、輝くのではないか。
そもそも、そのような雑事をコンピュータに管理させたところで、自由になる時間が増えるとは思えない。
よしんば増えたとしても、それを有効に使う能力は、ITの蔓延で、どんどん低下している気がする。
私に言わせたら、「後方宙返り」の特訓は、雑事に追われてもやろうと思えばできる。
この男性のような生き方、ただただ絶句するばかりだった。
パソコンがなければお風呂も入れぬか(←ほんと、私、ここまで考えた)
鞠子
「データの指示に従って生きる」と言うのだ。
「ライフログ」と言って、自分の日々をコンピュータに記録することで、蓄積された膨大なデータが、「次はこれをしろ」とか、「あれをする時期だ」と指示を出す。
それに従って生きれば「雑事を考える時間を減らせるため、自分がやりたいことがやれる」…52歳の男性利用者が、そう話していた。
この人のパソコンのディスプレイには、突然「足の爪を切って」などという画面が浮かび上がるのだそうだ。過去のデータから導き出された最適な足の爪の切りどき、ということだ。
アマゾンが、購入した本のデータをもとに「あなたにはこれがオススメ」と営業メールを送ってよこす。
私など、人から頼まれた分や仕事関係のものまで購入したりするので、マニュアル本から楽譜から、文学もあれば雑誌もある、と、おおよそ収拾がつきにくいはずなのだが、それでも送ってくる。
そういえば、愛用している化粧品メーカーも、店頭で化粧水を購入した際、「鞠子様は、4ヶ月に1回、ファンデーションを購入しておられますが、今日は、よろしいですか」と言われて、ゾッとしたことがある。
この顔の面積で4ヶ月に1回ということは、どの程度の厚さで塗ってんだろう…そんなことまで簡単にはじき出せるはずだ。
先出のライフログ利用者、自由な時間でマスターしたかったのは「後方宙返り」。4ヶ月かけて、見事に習得したのだそうだ。
だがしかし…
人生とは、実は「雑事だらけ」なのではないか。その雑事にこそ、発見や学びや無駄があって、輝くのではないか。
そもそも、そのような雑事をコンピュータに管理させたところで、自由になる時間が増えるとは思えない。
よしんば増えたとしても、それを有効に使う能力は、ITの蔓延で、どんどん低下している気がする。
私に言わせたら、「後方宙返り」の特訓は、雑事に追われてもやろうと思えばできる。
この男性のような生き方、ただただ絶句するばかりだった。
パソコンがなければお風呂も入れぬか(←ほんと、私、ここまで考えた)
鞠子