とある女性団体から招待状が届いた。
周年行事を行う、とのこと。
著名人の講演と、演芸と、懇親会がセットになっている。
問題は、このチラシに同封されていた会員募集のチラシ。
そこに掲載されている何枚かの写真を見て、全くゲンナリした。
 
活動の様子を写した写真がほとんどなのだが、1枚だけ、1人の女性が大写しになっているものがあった。
パーティで乾杯の音頭をとっているのだろうと思われる写真。
よりにもよって、チラシの真ん中にレイアウトされている。
ゲンナリしたのは、ここに写っている女性が「いかにも、いかにも」だったからである。

この団体には、知っている人が何人もいる。
問題の女性も、前から知っている人なのだが、とにかくすべてにおいて、「自信満々」なオカタなのだ。
仕事もできる、リーダーシップもある、人間的にもすぐれている、さらに美しい…ということを、臆面もなく自分から堂々宣言できる人なのだ。
自分のすばらしさを評価しない相手に対し、「頭が悪い」だの「目が節穴」だの、平気で言えてしまう人なのだ。

この団体、乾杯の写真など、他にも間違いなくある。
本人が、「私のを載せて」と言わなくても、この人のものを載せなければ、作成者は、きっと後で何か言われる…チラシを見ながら、私はそこまで想像してしまった。

自信満々の人。私のまわりには、この彼女だけでなく、他にもいる。もちろん、男の人もいる。
どうしてそんなに自分に自信が持てるのだろう。
ちょっとまわりを見回せば、自分より優れた人などゴマンといるのに。

だが、自信満々の人の方が、毎日、悩まなくてすんでいる気がする。
それこそ、「他人が何と言おうと構わない」んだもの。
そういう意味では、「強い人」とも言える、と思ったりする。
 
 
 

 
 
道中で見せびらかすか恥じらうか
鞠子