ロシアは、平昌オリンピックに出場できなくなった。
内部告発がきっかけで、「組織的ドーピング」が問題となり、今回の決定に。
 
この「内部告発」に関するさまざまについて、私はよく知らなかった(正確には、興味がなかった)。
だが、夕べ、ニュースで「検体(いわゆる、おしっこですね)のすりかえ」のからくりを見て、あきれてものが言えなかった。
 
まずは、一度締めたらキャップが決して開かないらしい検体用容器の仕組みを解読する。
そして、一定期間をかけ、別の薬物を使ったりして、選手のからだから禁止薬物を抜く。
そのあと、検体(←つまり、問題のないキレイなおしっこ)を採取し、保存する。
保管室には排気口のような穴(←ネズミ穴、と言うらしい)をあけ、キャップでふさいでおく。
で、それから、勝つためのドーピングを施す。
規則にのっとり、正式に検体を採取(←当然、汚れたおしっこ)、保管室に置く。
ネズミ穴から検体を取り出し、キレイな検体と取り換える。
 
・・・まるで、「映画の世界」みたいだった。
 
選手の預かり知らぬところで食事や飲み物に禁止薬物を混ぜて能力を強化しているということも、あるのか?
ならばこれって、人権侵害ではないか。
長期的にみたら、体も心も蝕む結果になるではないか。
 
メダルとは、国を挙げて、そしてこんなに用意周到なことまでして取らねばならぬものなのか。
1分1秒、記録を縮めることのために、人間をアンドロイド化する必要があるのか。
そのあたり、どうしてもわからない。
 
 
 
 
走るのも飛ぶのも人の範疇で
鞠子