うーん、のどが痛い。
このままほっておくと声帯まで炎症が及び、悪夢の嗄声になるに違いないので、今日、いつもの耳鼻咽喉科に行った。

耳を診、鼻を診、のどを診た先生曰く、「痛いでしょう、これでは。お薬、出しますよ。鼻とのどの吸入、していってくださいね。注射はどうしますか?」。

この注射の効能、以前、聞いたのだが忘れてしまった。
来月中旬、声楽レッスンがあるので、とにかく、嗄声は避けたい。
注射大嫌い・怖くてたまらないくせに、「お願いします」と即答する私のなんたる身勝手さ。

そして、
注射を打っているとき、そういえば…と思い、前から気になっていたことを看護師さんに聞いてみた。

鞠「インフルエンザの注射って、このくらいの痛みですか?」
看護師「は?」(←と、思いっきり怪訝な表情)

・・・いい年したオバサンが、効能でも副作用でもなく、「痛み」を問うたことが信じられなかったみたいだ。

看護師「まあ、痛み方は人によりますね」
鞠「この時期、テレビで予防接種の様子が映し出されるのを見ると、あまりにも痛そうだから」
看護師「でも鞠さん、今日のお注射は、いままでに何回も打ってらっしゃいますよね」
鞠「はあ、初診のときはほとんど」(←と言いつつ、なんとなくバツ悪し)
看護師「このお注射に耐えられれば大丈夫ですよ。今まで、インフル、打たれたことないんですか?」
鞠「ありません。一度も」
看護師「で、インフルエンザにかかったことは?」
鞠「ありません。一度も」
看護師「じゃあ、打たなくてもいいと思いますよ」

―ええっ!? プロがそう言う?

今日、ここで予防接種の予約を入れていこうかという気もちらと頭をかすめたが、看護師さんのこの一言で、しようか、しまいか、ますます悩みが深まった。
いや、とりあえず、こののどの痛みをとることが先決だ。
結論は、そのあとにしよう。

・・・予防接種ごときでこんなに苦しむ私が、思いっきり情けない。
 
 
 
 
 
針先を見ると痛みが倍増す
鞠子