8:55発の在来線。
ここのところ、数回、続けてこれに乗ったのだが、面白い人を発見した。
プラットホームにある待合室の「柱」を鏡にして化粧をしている女性がいるのだ。
いつも南東の柱。
金属製のそれは、確かに鏡のようによくうつる。
身長よりもうんと高いから、全身がうつせる。
難点は「細長すぎる」ことと、待合室の中にいる人からも、電車を待っている人からも、「丸見え」ということだ。
…信じられない。
私には、絶対できない。
そもそも、人前で化粧をすることそのものが、私の価値観からは考えられぬ。
そうそう、化粧と言えば、ついこの前にも面白い人を見た。
スーパーの化粧品売場、見本として出ている化粧品でフルメイクしたおばさんがいたのである。
最初、見かけたときは、リキッドファンデーションを頬で試していた。
普通、手の甲で試すだろう…と思ったが、とりあえず私は、自分の買い物をするために、別のコーナーへ。
再び化粧品売場を通りかかったら、クダンのおばさんは、見本のチークを頬に…
ひゃあ、なんて勇気ある行動(@ ̄□ ̄@;)!!
も少しあと、レジで再々会したときは、おばさん、完璧にフルメイクしていた。
口紅も利用したらしい。
待合室の柱を鏡代わりにしたり、見本の化粧品を使ったり、「そんなことはダメです」とはどこにも書いてない。
責められる理由は何もない。
しかし…
決して「よくはない」と思うのだが。
だったらそんな人、捨て置けばよいのだが、なんとなく不愉快なことも事実。
「わたし」から「わたくし」になる美の儀式
鞠子