今日は、ヒンシュク覚悟で書いてしまうことにする。
 
先だって、込み合った電車に乗ったのだが、たまたま私が立ったところ、目の前の座席に、中年の男性が座っていた。
つまり私は、その男性の頭を「真上」から、「至近距離」で、見つめることになったのである。
その男性は、豊田真由子さんの絶叫で一躍有名になった「髪型」をしておられた。
 
見ないわけにはいかない。
そこを見ることが、一番自然な視線の持っていき方なのだ。
 
観察した。
毛穴、というのは、閉じてしまうものなのか。
そしてなくなってしまうものなのか。
なぜ頭頂部から、毛穴が変化していくのか。
たとえば剃ったら頭皮は「青い」はずなのだが、こうなると、「顔と同じ色」になるのはなぜなのか。
 
私ぐらいの年になると、顔の毛穴が縦長に大きくなって目立つのがすごく気になるのだが、こういう「髪型」になった場合の頭皮が顔面だったら、つるりときめ細かな美しい肌になるのではないか。
 
・・・世の中の賢い研究者の皆さんに、ぜひ、それを研究してもらいたい。
 
私は満員電車にゆられつつ、真面目にそう考えた。
見られているとも知らぬ男性は、スマホのゲームに夢中になっていた。
 
 
 
 
老醜をさらしたくなく足搔く日々
鞠子