暑い。なんだか異様に暑い気がする。

 

発表された温度だけ見ると、「33度」とか「34度」とか、昨今の夏模様からするとびっくりするような数字ではないが、体感的に、数字以上の暑さを感じる。

 

まだ7月だからか。

それとも、風や湿度や、気温以外の要因のせいか。

 

ついこの前まで、「計画停電」という措置が取られていた。

みんなで電気を節約しよう、冷房も控えようという雰囲気だった。

でも今年はテレビなどでしきりに「エアコンをうまく活用して、熱中症を予防しましょう」と言っている。

 

ものすごく複雑な気持ちになる。

 

熱中症を発症してはもともこもないことは十分わかるが、そうしてみんながエアコンをつければつけるほど、地球の温度は上がっていく。

「目の前の安全」を確保するための行動が、結果的には「将来の安全」を脅かす。

 

注意してみれば、「発熱する物」がなんと多いことか。

自動車、テレビ、パソコン、冷蔵庫、電気、それから人体。

これらが放出する熱にじわじわ首を絞められているような気さえしてくる。

 

 

 

 

暑さとは十分凶器になり得たる

鞠子