ドラマだけでなく、この番組も好き。
『吉田類の酒場放浪記』。
一人では、もしくは地元の人じゃなければ絶対入れないような場末の居酒屋に、酒場ライターの吉田類さんという怪しいおじさんが出没。それはそれはおいしそうに酒を飲み、肴を食す。
だが、先日、嫌だな、と感じるシーンがあった。
埼京線のなんとか駅近くにある居酒屋。「料理の天才(自称?)」と言われる二代目の女性が切り盛りしている。
確かにとってもおいしそうな肴が次々と出てきた。
だが、この女性、何本か太い指輪をしていたのだ。
指輪をした手で食材を切り、ぬか床をかきまわした。
これがとっても不快だったのである。
料理番組等で、長い爪にネイルアートをしたタレントが大根なんか切っているシーンが大写しになると、ぞっと寒気がする。
「指輪の内側は不潔。調理をするときは外す」…と、うちの母はうるさかった。
実際、母はつけっぱなしにしていた指輪により、指に重篤な炎症を起こしたことがあり、そこから得た教訓だったのだと思う。
それどころか、マニュキアもご法度だった。
「マニュキアした手でお米をといだら、マニキュアがはがれて入る」からだ。
他にも、「炊飯器を開けるとき、のぞきこまない」というのもあった。蒸気で髪が落ちやすいからなのだそうだ。
ぬか床なんて特に、「手を好む」と聞く。
『酒場放浪記』に出ていたあの店、ぬか床は何十年かの年代物だそうだが、指輪という金属が入っても大丈夫なんだろうか。
でもこんなこと、全然気にならない人もいるんだろうな。
かくいう私も仕事に行くときは、指輪やブレスレットをじゃらじゃらする人だが、家に帰るや否や、全部外す。
これらのアクセサリーをつけてないと、一枚、下着をつけ忘れているような気になって、仕事中、落ちつかないのだが、家ではつけてるとうっとうしくて仕方ない。
もちろん、台所仕事をするときは、手周辺にはまったく何もつけない。
自分勝手じゃない?それ……と言われそうだが、刷り込まれてしまっているので、なかなか抜けない。
母の呪縛はかなり強烈でしぶといのだ。
命こそ絶えても教えは綿々と
鞠子
『吉田類の酒場放浪記』。
一人では、もしくは地元の人じゃなければ絶対入れないような場末の居酒屋に、酒場ライターの吉田類さんという怪しいおじさんが出没。それはそれはおいしそうに酒を飲み、肴を食す。
だが、先日、嫌だな、と感じるシーンがあった。
埼京線のなんとか駅近くにある居酒屋。「料理の天才(自称?)」と言われる二代目の女性が切り盛りしている。
確かにとってもおいしそうな肴が次々と出てきた。
だが、この女性、何本か太い指輪をしていたのだ。
指輪をした手で食材を切り、ぬか床をかきまわした。
これがとっても不快だったのである。
料理番組等で、長い爪にネイルアートをしたタレントが大根なんか切っているシーンが大写しになると、ぞっと寒気がする。
「指輪の内側は不潔。調理をするときは外す」…と、うちの母はうるさかった。
実際、母はつけっぱなしにしていた指輪により、指に重篤な炎症を起こしたことがあり、そこから得た教訓だったのだと思う。
それどころか、マニュキアもご法度だった。
「マニュキアした手でお米をといだら、マニキュアがはがれて入る」からだ。
他にも、「炊飯器を開けるとき、のぞきこまない」というのもあった。蒸気で髪が落ちやすいからなのだそうだ。
ぬか床なんて特に、「手を好む」と聞く。
『酒場放浪記』に出ていたあの店、ぬか床は何十年かの年代物だそうだが、指輪という金属が入っても大丈夫なんだろうか。
でもこんなこと、全然気にならない人もいるんだろうな。
かくいう私も仕事に行くときは、指輪やブレスレットをじゃらじゃらする人だが、家に帰るや否や、全部外す。
これらのアクセサリーをつけてないと、一枚、下着をつけ忘れているような気になって、仕事中、落ちつかないのだが、家ではつけてるとうっとうしくて仕方ない。
もちろん、台所仕事をするときは、手周辺にはまったく何もつけない。
自分勝手じゃない?それ……と言われそうだが、刷り込まれてしまっているので、なかなか抜けない。
母の呪縛はかなり強烈でしぶといのだ。
命こそ絶えても教えは綿々と
鞠子