町内関係で払わなければならないお金があり、夕刻、班長さんのところに行った。
正確には、班長さんから、「これから集金に行ってもいいか」と電話がかかってきたので、散歩がてら、私から出向いたのである。

班長Tさん、外で待ち構えていた。
集金より、「鞠ちゃんにどうしても話したいことがあった」と言う。
そして、その話を聞いて、私は驚愕した。

「ずっと気になってたんだけど、鞠ちゃん、このごろゴミが出せないでしょう。私が出してあげるから、朝、うちの玄関先に置いときなさいよ」

と言われたのである。

そう、いつぞやこのブログに書いたが、私が出すごみステーション、カラス&ネコよけ用金属製ゴミボックスが、回収直前の昼頃にしか設置されなくなったのである。
私の出勤時間には、ゴミが出せない。
それで私は仕方なく、ゴミを車に積み込み、職場で捨てていた。
「そんなことまで気にされる」ほど、「私はチェックされていた」のだ。

T家と鞠子家は、利用するゴミステーションが違う。
それでも、「私がゴミを出していない」ことを、Tさんは知っていた。

Tさんが気にしてくれていたことは、ありがたい。
感謝する一方で、正直、ゾッとした。

うちの班は、高齢化が進み、毎日、在宅している家がほとんど。
日々、出かけ、帰りは遅いわ土日はいないわ、時々帰ってこなかったり、かと思えば1日中、車が置きっぱなしだったりと、班内では「変わった生態」の私は、何となく「鵜の目鷹の目」でチェックされてる気がする。

Tさんには、あたりさわりなく「どうしても、というときは、よろしくお願いします」と言っておいた。
「お願いすることは間違っても、ない」と思いつつ。




ご近所が期待するほど「ナゾ」はない
鞠子