姫路市で、「1歳の次男を床に落とすなどの暴行を加えた」として、両親が逮捕された。
なんとむごいことをするのか。

ニュースを聞きながら、考えた。

まずひっかかったのは「次男」という言葉。
ということは、長男がいる、ということだ。
彼がこの「暴行」の様子を見ていた、としたら、これはすさまじい「心理的虐待」だ。
だが、幸いなことに6歳の長男は、児童養護施設に入所していた。
つまり、彼もかつて「虐待されていた」のだ。

ならば、またひっかかる。
なぜ、二人目を生んだのか。心身ともにしんどい妊娠期間を経てまで、なぜ生むという選択をしたのか。

まだ、疑問はある。
両親は「泣きやまないから腹が立っただけで、殺すつもりはなかった」と言っている。
しかし30代の父と20代の母。殺意があろうとなかろうと、「子どもを床に落としたらどうなるか。蹴ったらどうなるか」の想像ができないのだろうか。

できればこういうニュースは見聞きしたくない。
知った方も、大変疲弊する。

次男さん、身体的に後遺症とか残ったら、親に対して何を思うのだろう。
この兄弟は、心にどれほど大きな傷を抱えて生きていかなければならないのだろうか。
その心の傷は、治療可能なんだろうか。

思えば、「児童養護施設にいる」ことすらもはや、幸じゃなく不幸なのに。
 
 
 
 
 
幼子の命の叫び痛ましき
鞠子