ナミダのクッキングNo.2265 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

今日、初めてこの言葉を知って、昔を思い出した。

「ランチメイト症候群」、それから「トイレット症候群」。
前者は、学校や職場で一緒に食事をする相手がおらず、そのことに恐怖を覚える、ということ。
後者は、一人で食事をする姿を見られたくないから、トイレで食事をすること。
なのだそうだ。

みんなが楽しそうに輪になってランチをしているのに、自分にはその相手がいない。
そういう自分を見られたくない。

ウン十年前、中学生のころ、給食になると必ず一人になってしまうAさんという女の子がいた。
いじめられていた、というわけではない。
物静かでとにかく口数が少ない。「1日中黙ってます」という感じ。からだが大きくて、体育が全く苦手な彼女。いや、体育以前に、「日常的な動作があまりにも遅い」。
そういうキャラを気に病んで、Aさんは消極的になってしまっていたのかもしれない。
あるいは、多少、病的な障害があったのかもしれない。

担任は、Aさんの孤独に気づいた。
学級委員だった私は「一緒に食べるように」と依頼された。
だがしかし、「横着」だった私には、しゃべらないAさんの気持ちが全然理解できなかった。
さらには、私の前でAさんは必要以上にうつむいて食べるので、髪が食器の中に入ったり入らなかったりして、すごく嫌な感じだった。

先生のこの対処はよかったのか悪かったのか、わからない。

今なら、Aさんの辛かった心中も斟酌できるが、当時の私にはまったく無理だった。

「ランチメイト症候群」と「トイレット症候群」で思い出したAさん。
なんだか胸が痛くなってしまった。
 
 
 


 
あのころに「今の気持ち」で帰れれば
鞠子