ナミダのクッキングNo.2215 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

昨日からHNKの連ドラで熱くなっている。

今日も、こんなシーンがあった。
京大出のエリートくんが、「入社試験に落ちた理由を教えろ」と会社に訴え出てきたのである。

ま、私も面接のシーンを見つつ、「この子はこの会社の社風には合わんな」と思った。
しかし、彼が納得できるよう、落とした理由を語れるだろうか…

専務は要旨、こんなことを言った。

まず、履歴書の字が小さい、大きな字を書く人のほうが、のびのびしている、と。
…うーん、これは理由としてはイマイチだな。
あくまで一般論にすぎない。傾向として言っているだけだ。

それから、履歴書に書かれた志望動機や将来の夢が「長すぎる」ということ。
あなたは優秀で、アピールしたいことがたくさんあるのはわかる。しかし就職活動は、自分自身を自分の言葉でいかに簡潔明瞭に語るかが大事なのだ…という。
さらには、「こんなに長々書くということは、相手のことを考えてないのではないか」とまで言った。

なるほど、読む人に対する思いが欠けているのか…

これ、私の周りに、ぜひ聞かせたい人が幾人かいる。

かくいう私自身、文学講座で書いたレポートについて、先生に「あなたは一体誰に向かって書いているのか」と指摘されたことがある。
私(先生)なのか、受講生なのか、広く一般の人なのか、あるいは自分自身に、なのか、と。
この指摘も痛烈だったが、単に書く対象を明確にするだけでなく、その対象に対し、思いやりの心を持って書くという視点では、考えたことがなかった。
せいぜい、「この事柄を全く知らない人が読んでもわかるように書く」くらいの配慮しかしていない。

京大出のエリートくんは、これで納得して去ってくので「いかにもドラマ」のきらいはあるが、なかなか感動的な指摘であった。





これすらも長く書きすぎ情けなし
鞠子