半分仕事、半分好奇心で、夕方、とある社会学者の講演会に行った。

前々から気になっていたのだが、講演会に行くと、「プロジェクター」を使って話す講師がやたらと多い。
おまけに、プロジェクターで映す資料すべて、紙ベースでもつくられている。

これってムダじゃないか?

グラフや図形はまだしも、文章ばかりの資料なら、プロジェクターか紙ベースか、どちらかだけでよいのではないか。

今日の講師など、とにかく早口。
息はどこで吸っているのかと思うほど、立て板に水。
合間にパソコンは操作するわ、紙の資料をめくるように指示するわ、目まぐるしいやら落ち着かないやら。

で、結局、ほぼ「グラフを見ながら統計数字を説明しただけ」の内容としか聞き取れず、終わったあと、なんだかどっと疲れた。

「解説」じゃなくて「講演」なんだから。
「資料を見せる」ことより「聴かせる」ことを意識してほしい。
でないと中身の価値も半減する。




スピードもリズムも呼吸〈いき〉もしみわたる
鞠子