ポール・スミス展に行ってきた。
そうそう、イギリスのファッションデザイナー。
その名前のまま、ファッションブランドになってるじゃない。

と、知ったかぶりで言ってみたが、私こそ、名前を知ってる程度。
ズラッと洋服を並べ、「ポール・スミスを選びなさい」と言われても、実は私にはわからない。

だがしかし、クリエイティブな仕事をする人、興味ある。
ましてや著名人となれば、好奇心はムクムク膨らむ。
わからなくても観てみればよいのである。

しかし、いきなり困った。
美術館で開催されているのに「撮影可」。みんな写真を撮りまくっている。
その上、床から天井ギリギリまで絵やら写真やらが入ったフレームが飾ってあり、首は痛いわしゃがまなきゃいけないわ。

それだけ、親近感がある、とも言えるが。

しかし、例えば、



…ってどう?

…う~ん……………

じゃ、これは?



…ま、OKか。

といった具合に、「なんだかおしゃれ」とは思うのだが、私には、具体的には説明できない。
仕方ない、センスがないんだから。

ただ、「あらゆるものを見、聞き、アイディアを生み出す」ことへの執念はすごいな、と思った。
仕事場が再現してあったのが、ファッションとは関係ないものも山積み。
ありふれたものをどう見て、どう考え、どう表現するか、それが勝負なのだ。

程度の差はあれ、これって案外、どんな世界にいても共通する大切な心がけなのかもしれない。

そう思わない?





無から有有から無生む深思考
鞠子