読書トモM女史が、スマホデビューした。

「今さら…」などと言ってはいけない。
M女史は「ガラケーすら使っていない」天然記念物級のステキな女性なのだ。

女史は、スマホはもちろん、ガラケーも、持つ気はさらさらなかった。
しかし、家の電話やパソコンの契約プランが廃止になるとかなんとかで、やむにやまれずスマホを使うことにしたらしい。
(←廃止に至る細々は、説明するM女史もしどろもどろ、聞いてる私も知識なし)

以来、「テストです」「届いてますか?」「ちゃんと読めますか?」etc.ごく短い文章を次々と送ってくる。
1回は、確認の電話がかかってきた。

M女史、なんか、かわいい(´∇`)

今、なにげにメールを送っているが、利用し始めたころは、本当に届いているか、文字は化けてないか、なかなか落ち着かなかった。

なのに、知らぬ間に慣れてしまった。

考えてみれば、確かに怖い。
知らない人に、知られたくない内容のメールを送ったりしたら大変だ。

実際、M女史から初めて届いたメールには、名前が書かれていなかった。
アドレスやメール本文から、M女史に違いない…と判断した。
だけど、返信するとき、ちらと迷った。
本当にこの人、M女史かしらん?と。

M女史には、別件で伝えたいことがあったんだけど、とりあえずやめておいた。
なにより、M女史のスマホ操作が不安だ。
週末会うので、そのとき直接話せばいいや、と。



だからこそ顔を見ながら伝えるね        鞠子