今日は、イタリア・スポレート歌劇場によるプッチーニ『ラ・ボエーム』へ。
この『ラ・ボエーム』、前から気になってることが2点ある。
ひとつ目は、登場人物「ムゼッタ」。
この人、主役じゃないのに、主役の「ミミ」よりよっぽど魅力的な女に描かれている。
極端に言ってしまえば「アバズレ」。
だけどものすごく「情が深い」し、「温かい心の持ち主」なのだ。
最後、死に瀕したミミへの思いやりは掛け値なしに美しい。
今回、ムゼッタを演じたのはサブリナ・コルテーゼ。
看板歌手はミミ役のカルメラ・レミージョだったけど、私はムゼッタの方が歌も雰囲気も好きだったな。
さて、
そして気になってるもう1点。
この『ラ・ボエーム』、ラストシーンがあっけなく、いつも物足らない感が残ること。
主要人物が揃ってる部屋でミミは静かに息をひきとるんだけど、誰もその瞬間、ミミを見ていない。
そうそう「気がついたら死んでいた」、なのだ。
そのあと、歌はないし、音楽も、平凡な気がしてならない。
私なら、
ミミとロドルフォが薔薇色の愛の日々を送っている間に、ミミにしょっちゅう「単純で美しい曲」を口ずさませる。
そして最後、ミミの亡骸を前に、ロドルフォがその曲を泣きながら歌い、ムゼッタもマルチェッロも順々に加わり、悲嘆にくれながらみんなで歌って終わる…という筋書きにするな。(←天下のプッチーニまで文句をつける唯我独尊鞠子)
だってオペラはやっぱり「音楽最優先」、だもん。
歌うのは愛と友情死を前に 鞠子
この『ラ・ボエーム』、前から気になってることが2点ある。
ひとつ目は、登場人物「ムゼッタ」。
この人、主役じゃないのに、主役の「ミミ」よりよっぽど魅力的な女に描かれている。
極端に言ってしまえば「アバズレ」。
だけどものすごく「情が深い」し、「温かい心の持ち主」なのだ。
最後、死に瀕したミミへの思いやりは掛け値なしに美しい。
今回、ムゼッタを演じたのはサブリナ・コルテーゼ。
看板歌手はミミ役のカルメラ・レミージョだったけど、私はムゼッタの方が歌も雰囲気も好きだったな。
さて、
そして気になってるもう1点。
この『ラ・ボエーム』、ラストシーンがあっけなく、いつも物足らない感が残ること。
主要人物が揃ってる部屋でミミは静かに息をひきとるんだけど、誰もその瞬間、ミミを見ていない。
そうそう「気がついたら死んでいた」、なのだ。
そのあと、歌はないし、音楽も、平凡な気がしてならない。
私なら、
ミミとロドルフォが薔薇色の愛の日々を送っている間に、ミミにしょっちゅう「単純で美しい曲」を口ずさませる。
そして最後、ミミの亡骸を前に、ロドルフォがその曲を泣きながら歌い、ムゼッタもマルチェッロも順々に加わり、悲嘆にくれながらみんなで歌って終わる…という筋書きにするな。(←天下のプッチーニまで文句をつける唯我独尊鞠子)
だってオペラはやっぱり「音楽最優先」、だもん。
歌うのは愛と友情死を前に 鞠子