改めて「カラダとはなかなか神秘なシロモノなり」と悟る出来事があった。

腰・左肩の痛みで整形外科を受診してから1か月。
この間、ほぼ週2回のペースで、リハビリに通った。

結果…それほど効果があるとは思えない。

特定の動作、あるいは動作のし始めなどに痛みがある状態で「常時、痛む」というわけではないし、おまけに痛み方がしょっちゅう変わるため、処方された痛み止めもどうも飲む気がせず、そのまま置いてある。

おととい、リハビリに行った際、窓口で「変わりないですか? お時間のある時に、一度診察を受けてください」と促された。

そりゃそうだ。漫然とリハビリをしていてもよくないだろう。
しかし、「再診」もなんだか気が重いのである。

そもそもこの「痛みの状況」を説明するのが大変むずかしい。
その上、画期的な新しい治療法が提示されるとも思えない。
まだ、痛み止めを数回しか飲んでいないことを、どう弁解すればいいのか。
「飲んだ」とウソを言えば、「効かない」ということで、さらに強い「痛み止め」が処方されるのがオチではないか。

…というわけで、診察&リハビリが、急きょスイミング行きにとってかわった。
ゆっくりマッサージ機にでもかかるか、という気になったのでアル。

幸い、マッサージ機は全部あいていた。
ワンクール15分。テレビを見ながら2クール、30分間、マッサージ機の上にいた。

そうしたら、なんだか肩&腰とも、妙に楽になったのである。
ここ何か月も味わったことのないスッキリ感だった。
その後、ハレバレと1キロ泳いだことは言うまでもない。

…「こんなこと」で治るのか?
たぶん、そうは簡単に問屋さんは卸してくれないだろう。
現に、「痛みゼロ」では決してない。

しかし、たとえ数時間でも「こんなこと」で痛みが軽減する、ということもあるのだ。
おそらくマッサージ機による「マッサージ」と「ゆとりの時間」による効能で。

だからカラダとはなかなか神秘なものであり、捨てたもんじゃないな、などと思うのである。



左腕かばう右腕いとおしき    鞠子