職場の隣にある田んぼに水がはられた。
田植えが始まる。

いやがおうにも季節の移り変わりの早さを感じてしまうこの光景、今まで何回見たことか。

しかし、今年の田植え作業は、例年とちと違っているのである。

今までは、おじいちゃんがひとり田植え機に乗り、一日がかりでのんびり苗を植えていた。
なのに今日は、家族らしき4人、いっしょに作業している。
それも、手でひとつひとつ…

しばらくたって休憩。
今度はあぜに丸くなって座り、みんなでお菓子を食べ出した。

…なんかいいな、この風景(´∇`)

かつては日本のあちこちで、こんな風景が見られたに違いない。
みんなで仕事して、みんなで休憩する。

…しばらく窓から眺めていた。

腰を折ったまま、順番に植えていく。
気の遠くなるような、しんどい作業だ。
特に腰が痛い今の私には、これは全くできない。

改めて、
いつもお米が食べられることに感謝した。

青臭い感傷。




なにげないシーンに泣いたり笑ったり          鞠子