『ツムツム』っていうゲームがあるでしょう。
友人が何人もハマっていて、得点を競いあったり、助け船を出したり、なんだか楽しそうにしている。

…と、「助け船」なんてレトロな言葉しか出てこないくらい、私はこのゲームの遊び方や仕組みがわかっていない。

この前、地下鉄に乗ったら、目の前にすごくカッコいいキャリアウーマン風の女性がいた。
…なのに、おもむろに『ツムツム』。
それも、目にも止まらぬ速さで指を動かしている。

なんだか似合わない。
日経読んでたりすれば、カッコよさ完璧になのに…などと余計なお節介評価をしているうちに、気持ち悪くなってきた。(←私は車内で本も読めなきゃスマホも見れない)

『ツムツム』って換金できるのか?
きっとできないよねぇ。
なのになぜ、みんな必死になるのか。
おそらく、
人が持つ特性にマッチしているのだ。
何ら利益がないことでも、人が備えている特性に働きかけ、簡単には止められぬ中毒性をもたらす。

スナック菓子と同じ。
この味は、本当に「やめられない、とまらない」だ。

企業はそこを計算して、巧みにこの手のゲームやお菓子をつくる。

…儲けることへの執着は、ある意味、おぞましい。



金欲は弱くて柔い人を突く       鞠子