便利になりすぎた世の中が、人間をダメにする…というのは常々懸念していることなのだが、「こんな観点もアリか」と思う記事を読んだ。
スポーツ評論家・玉木正之さんが書いた『輝く芝、親子の会話』という記事。
「球場」が「ドーム」になっていくことで失われる会話について書いている。
ヤンキースタジアムで公式戦を見ている最中、強い雨に見舞われ、試合は中止になってしまった。
しかし、「外野の天然芝の緑が一段と輝き、芝の匂いに包まれて、けっして悪い気分じゃなかった」のだそうだ。
他にも、アメリカのベースボールライターであるロジャー・エンジェルが6歳の息子と野球を見にいき、「雨のせいで試合は中止。でも球場の設備を観察したり、ダグアウトにいる選手がちらっと見えたり、試合以外のことで息子と会話が弾んだ」という文を紹介している。
そして、
雨も太陽も野球というスポーツの一部であり、雨でも野球を楽しむことはできる、と断言している。
この「楽しみ方」、効率一辺倒の今、すっかり忘れ去られていることではないか。
こんなふうに楽しむのは、心が豊かであり、余裕がないとできない。
さらに、臨機応変な考え方ができる人でないと。
「楽しむ」という大事な感情も、便利さが侵食している。
しかし、本当の楽しみ方とはこういうものだと、私は思う。
ちなみに、
甲子園球場もドーム化する案が出ていたそうだが、球団幹部の一人がこの玉木さんの説を知って、「雨も野球のうちだ」と強く反対し、今に至っているらしい。
楽しみも涙も笑みも「人」だから 鞠子
スポーツ評論家・玉木正之さんが書いた『輝く芝、親子の会話』という記事。
「球場」が「ドーム」になっていくことで失われる会話について書いている。
ヤンキースタジアムで公式戦を見ている最中、強い雨に見舞われ、試合は中止になってしまった。
しかし、「外野の天然芝の緑が一段と輝き、芝の匂いに包まれて、けっして悪い気分じゃなかった」のだそうだ。
他にも、アメリカのベースボールライターであるロジャー・エンジェルが6歳の息子と野球を見にいき、「雨のせいで試合は中止。でも球場の設備を観察したり、ダグアウトにいる選手がちらっと見えたり、試合以外のことで息子と会話が弾んだ」という文を紹介している。
そして、
雨も太陽も野球というスポーツの一部であり、雨でも野球を楽しむことはできる、と断言している。
この「楽しみ方」、効率一辺倒の今、すっかり忘れ去られていることではないか。
こんなふうに楽しむのは、心が豊かであり、余裕がないとできない。
さらに、臨機応変な考え方ができる人でないと。
「楽しむ」という大事な感情も、便利さが侵食している。
しかし、本当の楽しみ方とはこういうものだと、私は思う。
ちなみに、
甲子園球場もドーム化する案が出ていたそうだが、球団幹部の一人がこの玉木さんの説を知って、「雨も野球のうちだ」と強く反対し、今に至っているらしい。
楽しみも涙も笑みも「人」だから 鞠子