今日は「会計監査」なる行事があり、監査人2名が朝から職場にやってきた。
うちお一方は税理士のA氏。
40代半ばの若い先生。
今回、6年目の監査となり、これで任期満了。次年度からは、別の税理士さんと交代することになっている。

ところでこのA先生、とっても雰囲気がよいのである。

今日は最後ということもあってか、ずいぶん時間をかけて監査が行われた。
といっても、チェック項目は決まっているので、合間にも一人の監査人であるK社長と雑談したりしながらことを進めていく。

私もときどき雑談に参加しつつ、その様子を見ていた。
なるほど、
A先生、K社長が話し出すと、必ず手を止めて、相手の顔を見ながら話を聞くのである。
そしてゆっくり適度にうなずく。
さらに、さしはさむコメントが、いつもさえているのである。
この一連の会話の流れが、相手に充分な安心感を与える。

こういうタイプが顧問税理士だと、顧客は安心するだろうな、と思った。
会社勤めをしながら資格を取り、税理士事務所を立ち上げて15年強。複数の所員を抱える事務所になったのも、うなずける。

もちろん、税務調査時はどうなのか、税務署と丁々発止でやりあうのかどうか、わからないが、こういうキャラクターの税理士だと、調査官も気を許してしまうのではないか…などと考えてしまった。

実はA先生、娘さんが私の音楽先輩の教え子で、そんな関係がわかってからなんとなく打ち解けてくれたこともあると思うが、この雰囲気は「私には圧倒的に欠けているもの」だとつくづく思った。

仕事柄、私も得たいこの雰囲気。
…もちろん、無理やり身につけるものでもつくものでもないし、わざとらしくあってはマイナスだが。




穏やかな物腰が彼<か>の魅力なり           鞠子