ええ、今日のチャレンジは『昭和名作シネマ』。
『黒蜥蜴<くろとかげ>』を観た。

意外や意外(-_-;)
ここまで「いろんな意味で、気楽に楽しめる作品」だとは思っていなかった。

なにしろ、「江戸川乱歩が書いた小説を、三島由紀夫が戯曲化し、さらに新藤兼人が脚本化。監督・井上梅次」という超豪華だが決して合いそうにない方々が絡んでできた作品なのだ。
だから覚悟して挑んだのだが、ビール片手、だけでなく、柿の種までつけてもOK(^o^)だった。

そうだね、全体を雑把にまとめれば、「なんともおしゃれ」。
部分的に取り出せば、女盗賊・黒蜥蜴を演じる京マチ子が「ゾクッとするほど妖艶」。
男装など、完璧に「麗人」で、なんともイカシテル。

あらすじ、悪いけど、この際どうでもよし。
丁寧に観たら、あり得ないトリックだらけなので、あえて無視。

ミュージカルの要素をあちこちにちりばめ、クサいセリフを舞台でのお芝居みたいにわざとらしくしゃべらせる。

こんな粋な映画が、私の生まれる前につくられてたなんて…
いゃあ、しばらく京マチ子の色香に惑わされそう(-_-;)

来週は、美輪明宏版が上映される。

もともと三島は、美輪明宏のために、この戯曲を書いた。
そのご本人が演じるのである。
これは観ないわけにはいかないし。

思い余ってか、三島本人も出演している。
何の役か調べたら…

「日本青年の生人形」

わ、あのラストシーンの?(@ ̄□ ̄@;)!!

美しいものへのあくなき執着。
…いかにも三島らしい。

…やっぱり観なくちゃ。





妖艶な悪女<おんな>がみせる恋の顔          鞠子