久々に美術館に行った。
『レオナール・フジタからの贈り物~小さな藤田嗣治展』

畳1枚分ぐらいの作品もあるが、名刺大の作品もたくさんあるので、「小さな」、がついているようだ。

藤田嗣治は、その名前しか知らず、作品を観たのは初めてだったのだが、一言で言うと「顔が怖い」。

幼児を描いた作品が幾つもあるのだが、みな幼児の持つ「残忍性」「無神経さ」「執着」を主張したような顔だちになっている。
子ども、嫌いなのか?
あるいは、「一個の人間」として真正面から向き合った故、真髄に迫ってリアルなのか?

しかし、怖いばかりではない。
一人の画家としてはあまりに質の違った画風の絵がありすぎて、なかなか迷った。
草木を描いた作品など、写実的だし、華やかで美しいのだ。

う~ん、ミステリアスな芸術家(-_-;)

でも、やっぱり美術館は楽しいわ。
「絵」の知識など皆無だけど、勝手に背景を想像したり、頭のなかで我が家に飾ってみたりして、自由に遊べるから。

今度、この藤田嗣治を描いた映画『FOUJITA』が公開される。
嗣治を演じるのはオダギリジョー。
絵を観たら、この映画、何としても観たくなった。


絵の中に私の中の人を視る      鞠子