そういえば、『こころの好縁会』のことを書いてなかった。

好縁会…つまり、講演会なのである。
第一部が東京大学名誉教授・姜尚中氏の講演。
第二部は芥川賞作家・玄侑宗久氏の講演。

有名な人たちだ。
よって、会場は満員。
私の読書トモにも、両氏の熱烈なファンがいる。

だが、実は私、両氏の著書は全く読んだことがない。
ないのに、講演会に行った。
目的は、第三部だったのだ。
それは、
この二人の講師に中日新聞の小出宣昭社長が加わっての鼎談。

…とっても面白かった。
「3つの知性のぶつかり合い」といった様相で。

詳細な進行案なんかなさそう。
小出社長は、胸ポケットから取り出した普通のメモ用紙をときどき見る程度。
「本位について」なんて、本来は難しい話題を面白おかしく、わかりやすく、巧みに話を引き出し、采配していく。

司会者が「小出社長だけ紹介し忘れる」という進行ミスも、笑いに変えてしまい、かえって会場が和んだ。

すごいな。

以前、主催者のミスを聴講者の前で怒った女性文学研究者を思い出した。

知性とは、器の大きさも重要な要素だとつくづく感じる。
小出さん、
2年前に仕事で会った私を覚えていてくれたのも感動だった(´∇`)