ナミダのクッキングNo.1527 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

[企業向けITコンサルタント事業会社 ドリーム・アーツの吉村厚司取締役、いわく]

「情報を複製し、拡散するだけで仕事した気分の人も多い。二次情報のやりとりに終始し、ものを発想しなくなる危険をはらんでいる」

会議はパソコンやスマホ、携帯電話の持ち込み禁止のトップレス・ミーティング。
営業マンからパソコン取り上げ。
CCメール禁止。

…発想力やコミュニケーション能力を鍛えるため、「IT断食」を推進中。(←しかし、業種が業種だけに、ビミョーな疑問が残るが…)



[秋葉原駅クリニックの大和田潔院長、いわく]

「スマホでゲームをしながらチャットをしてネットをチェックする。そんな小刻みで慌ただしい作業は脳に負担になる上に、注意力が散漫になるといわれます。積極的に『余白』をつくることが豊かさを生みます」


[エッセイスト 飛鳥圭介氏、いわく]

「久しぶりの飲み会。一夜皆で集まり、楽しく話を交わしているのに、今、目の前に実在する人々との生の会話を拒否し、この場にはいない、どこか遠くにいる人と懸命に通信しあっている。おじさんはたちまち不機嫌になった」


[信州大学  山沢清人学長の入学式あいさつ]

「スマホやめますか、それとも信大生やめますか。スイッチを切って、本を読みましょう。友達と話をしましょう。そして、自分で考えることを習慣づけましょう。自分の持つ知識を総動員して、ものごとを根本から考え、全力で行動することが、独創性豊かな信大生を育てます」


[情報教育アドバイザー・遠藤美季氏、いわく]

「学校から帰宅しても、常に誰かとつながらないと不安になります」


…こんなふうに、各方面からどれだけ危険性が指摘されても、一度便利さを享受してしまうと、なかなか後戻りできない。
小さな四角い画面が、そんな人間の弱さを暴露した。

「スマホこそ、開けてはいけないパンドラの箱ではなかったろうか」飛鳥圭介