今度は卵巣と卵管を摘出したアンジェリーナ・ジョリー。
この前は、乳房切除をしたんだよね。
乳がんだったわけでも卵巣がんだったわけでもない。罹患するリスクが高い、というのが手術の理由だ。
自分のからだをどう処そうと自由だ、と私は思う。
だからこういう「予防手術」自体、「ヘぇー、そんな方法もアリなんだ」くらいの感覚しかない。
それよりなにより、驚きは、その「速攻の選択」だ。
私には、アンジーのような選択はできない。
迷いぬいて、結局、決められない、と思う。
そういえば私って、「選択すること」に、大きな「ストレス」を感じる。
「命」がかかっているような重大な選択でなくても、例えば、洋服を買う時の選択。
選択肢が多ければ多いほど、迷って決められない。だから大型ショッピングモールに行くと「ストレス」がたまる。
あるいは土日に予定を入れる時の選択。
ずっと先の土日に行われる演奏会のチケットを買うか買わないか、かなり迷う。
そこに何か予定が入りはしないか、その時、体調が悪くなったりしないだろうかと考え「ストレス」がたまる。
たまたま、職場でオトコ後輩が書いた原稿をチェックしていたら、中に「K会長は直感的な人。思い立ったらすぐ行動するタイプで止められない」という文章があった。
う~ん、こういうタイプは、「選択のストレス」なんて皆無なんだろうな。
私とは正反対。
前に読んだ何かに「最近の医療は選択肢が多すぎる。さらにそれを、患者側に選ばせる。医師にとっては、ある意味、責任逃れとも言える」と書いてあった記憶がある。
「呼吸器をつけますか?やめますか?注射という方法もありますよ。手術も可能です」なんて選択を迫られた時のことを考えると、ゾッとする。
アンジーやK社長なら即決するんだろうな。
私など、「つけようか。やめようか。いやつけようか。やっぱりやめようか。いや手術するか」とさんざ迷った挙句、その精神的ストレスで呼吸が止まる、なんてマヌケた決着になりそう。
石橋を叩いてる間に腕を痛め、わたる機会を逸する典型(-_-;)