『クリミナル・マインド』
観始めたころは、ひぇえ、世の中にはこんなサイコパスがいるんだとゾッとしたり、気の毒に思ったりした。
だけど今や、変なことに関心がある。
アーロン・ホッチナーのリーダーシップとBAUメンバーの信頼関係の質だ。
ホッチは「ブアイソ」だ。
ニコリともしない。
だけどメンバー全員、全幅の信頼を置いている。
部外者だけど、私も。
まず、いつ、何があっても「冷静」だ。
一喜一憂しない。
だから、この人の指揮は的確だと信頼できる。
メンバーのミスは、目を見て短い言葉でズバリと指摘する。
それは妥協も甘やかしも全くなく、とても厳しい。
だけど、相手を思う愛情はしっかり感じられるのだ。
メンバーも個性的すぎるほど個性的な人ばかりなのだが、お互い、心から信頼し合っている。
だから、反対意見も堂々と言い合う。
ベタベタしたなれ合い関係ではなく、とても「正統な信頼関係」なのだ。
そりゃ、常識が全く通用しないサイコパスを相手に命がけの捜査をするわけだから、当たり前といえば当たり前、なんだけど。
切り刻んだりくりぬいたり、おどろおどろしいシーンがウリの番組なんだろうけど、おかしな私はこのBAUチームのあり方に、とっても癒されているのである。