また、レポートの宿題が出た。
今期、3回目はキツすぎる。
おまけに今度は「期限は1週間。強制提出」と言われた。
さらにおまけ、レポートのレベルが上がった。
先回のテーマは「『金色夜叉』に登場する人物について」で、提出したのは10名。(←もちろん、私も出した)
H教授、10名分、まとめてコピーして、受講生全員に配ったのである。
それで今回のテーマは「レポートの批評」。
つまり、10名のうちの誰か、あるいは全員についての批評文をまとめろ、というご指示なのである。
もちろん、コピーは、書いた人の名前が消してあるが、おおかた「誰がどれを書いたか」想像できる。
このよな顛末になるなら、こんなに過激に書くんじゃなかった…と後悔してももう遅い。
どんな批評を書かれても、真摯に受け止めるか、理論武装して反論するか、どちらかだ。
ああ、しんどいわ、このレポート…
だがしかし、まずは皆さんの書いたものを読むしかない。
したらば中に、「50年間、技術者として過ごしてきました」とご自分のことを書かれているレポートがあった。
50年間、金属加工に関わってきたのだそうだ。
複雑な問題や事象を整理し、定量化、数値化して法則性を見い出し、誰にもわかるように作業を標準化する仕事に従事してきた。
なにしろもの言わぬ金属が相手だから、一般的には文学の世界などまるで無関係だけど、技術者ならではの生活、行動、悩み、葛藤の中には「文学」が成り立つのではないか、と書かれていた。
これだけでは、この方が、実際に仕事と文学をどう絡めて生きてこられたのかわからないけど、おそらく、一寸の隙もない法則性を見つけるために懸命に取り組み、一切の修飾なしで資料をつくることに、「何か違うのでは…」とか「これでいいのか…」と疑問を持ったことがしばしばあったのではないだろうか。
他のレポートも個性的だけど、あたりまえのことながら、『金色夜叉』のストーリーや表現にそくした人物評が中心。
でも私は仕事柄か、こうして「自分の仕事とリンクして書かれた感想」に、どうしても目がいってしまう。
よって今回のレポートはこの元技術者さんへ、手紙形式で書くことにした。
ちなみに私のレポートの傾向はどうか。
たまたま添削してもらったレポートが数枚返ってきたので読み返してみたら、全てと言っていいほど「自分自身」と比較して書いていた。
それも、
懺悔や告白や周囲への批判や…
こういうのは本来、「レポート」とは言わないな。
今期、3回目はキツすぎる。
おまけに今度は「期限は1週間。強制提出」と言われた。
さらにおまけ、レポートのレベルが上がった。
先回のテーマは「『金色夜叉』に登場する人物について」で、提出したのは10名。(←もちろん、私も出した)
H教授、10名分、まとめてコピーして、受講生全員に配ったのである。
それで今回のテーマは「レポートの批評」。
つまり、10名のうちの誰か、あるいは全員についての批評文をまとめろ、というご指示なのである。
もちろん、コピーは、書いた人の名前が消してあるが、おおかた「誰がどれを書いたか」想像できる。
このよな顛末になるなら、こんなに過激に書くんじゃなかった…と後悔してももう遅い。
どんな批評を書かれても、真摯に受け止めるか、理論武装して反論するか、どちらかだ。
ああ、しんどいわ、このレポート…
だがしかし、まずは皆さんの書いたものを読むしかない。
したらば中に、「50年間、技術者として過ごしてきました」とご自分のことを書かれているレポートがあった。
50年間、金属加工に関わってきたのだそうだ。
複雑な問題や事象を整理し、定量化、数値化して法則性を見い出し、誰にもわかるように作業を標準化する仕事に従事してきた。
なにしろもの言わぬ金属が相手だから、一般的には文学の世界などまるで無関係だけど、技術者ならではの生活、行動、悩み、葛藤の中には「文学」が成り立つのではないか、と書かれていた。
これだけでは、この方が、実際に仕事と文学をどう絡めて生きてこられたのかわからないけど、おそらく、一寸の隙もない法則性を見つけるために懸命に取り組み、一切の修飾なしで資料をつくることに、「何か違うのでは…」とか「これでいいのか…」と疑問を持ったことがしばしばあったのではないだろうか。
他のレポートも個性的だけど、あたりまえのことながら、『金色夜叉』のストーリーや表現にそくした人物評が中心。
でも私は仕事柄か、こうして「自分の仕事とリンクして書かれた感想」に、どうしても目がいってしまう。
よって今回のレポートはこの元技術者さんへ、手紙形式で書くことにした。
ちなみに私のレポートの傾向はどうか。
たまたま添削してもらったレポートが数枚返ってきたので読み返してみたら、全てと言っていいほど「自分自身」と比較して書いていた。
それも、
懺悔や告白や周囲への批判や…
こういうのは本来、「レポート」とは言わないな。