朝から気もそぞろ、だった。
夜、どしても観なきゃなんないテレビ番組があったのである。

NHK『探険バクモン』

爆笑問題の2人が今回、訪れるのは、あの、ほぼ裸の白塗り舞踏集団『大駱駝艦』なのである。

大駱駝艦、と言えば麿赤兒、麿赤兒、と言えば、南朋さまの御父上。
しっかしこの人が、南朋さまのパパ、なんて、摩訶不思議。
見た目、余りに怖すぎる。  

かつて、
その舞台を観に上京する予定だったのだが、直前に東日本大震災が起こった。
余震が頻発し、計画停電もなされており、舞台は中止されたわけではなかったが、泣く泣く観に行くのを諦めた。
『大駱駝艦』の事務所に連絡を入れたら、チケット代を返金してくれ、そのかわり、「いつか必ず観に来て下さいね。約束ですよ」と、言ってくれた。

…まだ、約束は果たせていない。

とりあえず、まずは今日の『探険バクモン』。
予想はしていたが、それ以上に「目が点」になった。

正直、この表現、わからん。
理解できぬ。
ただ、事象を「言葉」というツール、洋服や装飾品といった「目くらまし」を使わず、「己の身体のみで表す試み」、と私なりに解釈した。

爆笑問題という「異物」が劇団の練習場に入った時、全身白塗りの劇団員数人、様々なポーズで異物をにらんだ。
言葉はまったくない。
そして、唐突に一歩、異物に近づいたりする。
…その時の、「異物に対する警戒心の表現」は、言葉で叫ばれるよりも能弁であり、衝撃的だった。

原点に戻り、人間として生まれた時の、何も持ち合わせない状態に自分を近づける。
それを目指して彼らは踊り続けているのではないか。

もちろん、余計な贅肉など一切ついていない。
麿パパによるいろんなポーズの写真集は、筋肉の正しい流れがわかるからということで、美大生のスケッチ練習に使われたりしてるらしい。

私の解釈が、間違っていたらごめんなさい。

麿パパは、コワモテだけど、色香ありすぎ(-_-;)
25分、しっかり魅せられました。