車のキーが「電池切れ」で言うことをきかなくなったため、ディーラーに寄った。
この店舗、パーテーションの向こうに、こんな額が掲げてある。

『凡事徹底』

この前来た時、この額が「右肩下がり」になってて笑っちゃったんだけど、今日はまっすぐかけてあった。

よく見た。
額は、3枚かかっている。
1枚目、「社訓:凡事徹底」、とある。
その横に2枚目、「社是:信用・努力・融和」、とある。
さらにもう1枚「スローガン:考動」、とあった。

思い出した。
かつて仕事でとある行事を企画する際、「この文言は、スローガンなのかテーマなのかキャッチコピーなのか」とこだわった客様がいたことを。
その時は、「…なこと、何でもいいじゃん」と思ったが、こうして「社訓・社是・スローガン」と並べられると、一体どうしたものかと迷った。

手持ちの岩波国語辞典で調べてみた。
社訓・・・(記載がない)
社是・・・会社や結社の基本的方針
スローガン・・・ある団体の主義・主張を、短い文句で表したもの。標語。

辞書が古いからなあ。
念のため、デジタル大辞典でも調べてみた。

社訓・・・その会社で、社員が守るべき基本的な指針として定めてあること。
社是・・・会社や結社の経営上の方針・主張。また、それを表す言葉。
スローガン・・・団体や運動の主義・主張を、簡潔に言い表した語句。標語。

いかん、ますますわからんくなった。

結局、ここのディーラーの社員は、どう働けばいいのか。

「この会社は凡事を徹底する。そして信用を得、努力し、融和を図る。そのためにはよく考えてよく動こう」

・・・これでいい? 
なんかすっきりしないけど。