昨今、知った、感動の3名
【ラウル・デュフィ】画家。
マティスやピカソとならんで20世紀を代表する画家なんだそうだ。
そんな有名な人とは知らなかったなあ…
隣県N市でデュフィ展が行われることは知っていたが、細い輪郭線やきれいすぎる色彩が好みでなく、行く予定はなかった。
…が…
新聞広告で、『クロード・ドビュッシーへのオマージュ』やら『ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ』などという作品があることを知った。
これは行かなきゃ。
ドビュッシーやバッハを、カンバスにどう表現するのか。
・・・なんか、いいなあ、音楽と絵画のコラボ。
【森岡浩さん】姓氏研究家
多数の著書があり、テレビにもよく出ておられるんだそうだ。
この人自体、知らなかったなあ…
姓氏を追求する稀有な研究家さん。
最近『あなたの知らない東海地方の名字の秘密』なる本を出された。
近々、この九州編が出されるとのこと。
何に感動したか、と言えば、この方が「姓氏研究家」になった所以だ。
何でも、中学時代に生徒の名字で出身集落を言い当てる先生がいて驚いたから、がその理由。
ふとした感動や発見をスルーすることなく、さらに探求する。
・・・なんか、いいなあ、こういう人。
【荻野直人さん】景文館書店・代表
『吉田知子全集』を刊行するために、一人で景文館書店を立ち上げた。
そんな人がいるなんて、知らなかったなあ…
吉田知子『脳天壊了(ふぁいら)』は、ちょっとした行き違いで、偶然、手に入り、読む機会を得た。
粘っこい文章を書く人だな、と思った。
町田康さまが、「自分が高校の国語教師だったら、表題作でこんな試験問題を出す」という設問だけを投げかけてあとがきにしているのも、とても印象的だった。
ちなみに、その設問は、私にとって「1回読んだくらいじゃ答えられない」レベルの難問だったが。
読むまで名前も知らない作家だったが、実は、芥川賞やら泉鏡花賞を受賞した人だったんだね。
知らないのは私だけでなく、「地元の本屋も吉田知子を知らない」(本人談)くらいなんだそうだ。
そういう「商業ベースでは売れないだろう作家」のために、出版社を立ち上げるなんて。
・・・なんか、いいなあ、こういう気概。